働き方が多様になっていく今の時代、在宅ワークやテレワークといった自由度の高い働き方に憧れる人も多いと思いますが、そんな人におすすめしたいのがWebライターとしての働き方です。
- Webライターになりたいけど、何から始めたらいの?
- 実際どれくらい稼げるの?
- 在宅でもできるの?
そんな疑問をお持ちの方のために、ライターとして独立10年目のプロが、Webライターになるための具体的なステップと実際どれくらい稼げるのか?をリアルな視点で初心者にもわかるようお伝えしていきます。
ぜひ、最後まで楽しんで読んでいってください。
目次
Webライターは誰でもなれる
Webライターの一番良いところを一つ挙げるとすると、「誰でも開業することができる」というところです。
例えば医者や弁護士はなるために膨大な時間を勉強に使って、何十倍も倍率のある試験に合格してやっと仕事を始めることができますが、Webライターは面倒な手続きも必要なく誰でも開業できます。
極端な話、今日この瞬間からでも「Webライターやってます!」と宣言したら仕事ができてしまいます。もちろん一定のスキルは必要ですが、数ヶ月も訓練すれば誰でも仕事を取れるくらいのスキルは身についてしまいます。
Webライターで一生使えるスキルが身につく
また、Webライターのスキルは一度身につけたらなくなることがありません。特にインターネットが情報発信の主体である今の時代は、いたるところに仕事が転がっています。
インターネットの世界は基本的に文字を使って情報を伝えることがほとんど。ブログ、Webサイトのコンテンツ、広告文や動画のシナリオなど、Webライターが必要とされるコンテンツはごまんとあるので、一度スキルを身につけてしまえば仕事に困ることは無くなります。
いつリストラに合うかわからない会社に勤めながら上司や同僚との面倒な人間関係に気を使う生活を送るくらいなら、一冊本を買ってライティングの勉強をしてライターとして開業する方が、食いっぱぐれることなくストレスフリーに生きれるようになりますね。
Webライターの働き方
一言にWebライターといっても、大きく2種類に分けることができます。
①コンテンツライター
まず1つ目が「コンテンツライター」。
主にブログ記事やメディアの記事、動画のシナリオなどのWebコンテンツに関連するライティングをランサーズのようなクラウドソーシングサービスで請け負って、報酬を受け取ります。
コンテンツライターの働き方は報酬が文字単価で決められており、例えば文字単価0.5円で1000文字の記事を納品した場合、500円の報酬を受け取れるといった感じです。
Webライターでの開業を目指している人のほとんどは、コンテンツライターとしての働き方をイメージしているんではないでしょうか?
ちなみにブロガーが自分のブログに記事を投稿して集めた読者から広告収入を得るのも、大きく分けるとコンテンツライターとしての働き方の一つですね。
(※ブログを運営して収入を得たいなら、コンテンツライティングと後述するセールスライティングどちらも使えた方が有利に進められます。)
②セールスライター
2つめの働き方が「セールスライター」です。コンテンツライターが記事を書くライターである一方で、セールスライターは「セールスレターを専門に書くライター」のことです。
ちなみに僕はセールスライターとしてお仕事をする事が多いです。コンテンツライターもやるけど、セールスレターの方が得意だし儲かる、って感じですね。
セールスライターもコンテンツライターと同じように文字単価で仕事を受注する場合がありますが、納品したセールスレターから商品が売れた場合、その売り上げに応じて報酬を受け取るという形式を取ることもできます。
もちろん売れなければ報酬は入りませんから実力が必要。その分、売れるセールスレターを書くスキルさえあれば、いくらでも収入を伸ばすことができるのが魅力です。
またセールスレターがかければブログでアフィリエイトしたり、ネットショップで自分の商品をセールスするのにも有利です。
ブロガーさんやショップ経営者であれば、身につけておいて損はないスキルですね。
コンテンツライターとセールスライターどちらを目指すべき?
コンテンツライターとセールスライター、どちらを目指すべきなのかですが、結論から言うと「まずはコンテンツライターとしてスキルを積んで、徐々にセールスライティングを覚えていく」のが僕としてはおすすめです。
コンテンツライターとセールスライターの比較を表にまとめました。
コンテンツライター | セールスライター | |
---|---|---|
仕事内容 | 記事や動画シナリオなどのコンテンツの執筆 | セールスレターの執筆 |
要求されるスキル | 情報収集しまとめる力 | セールスライティング |
報酬 | 「文字単価」で決まる | 「商品が売れるか」で決まる |
まずコンテンツライターとセールスライターで必要なスキルを比較すると、セールスライターの方が要求されるスキルがやや難易度高めです。「セールスライティング」というコンテンツライティングとは違った「文章で商品を売る技術」が求められ、習得に労力と時間がいります。
また、報酬体系も成果報酬型の場合が多いので、初心者が最初からセールスライターを目指すのはちょっと大変です。
ですのでWebライターとして開業したいなら、まずはブログ記事やメディア記事を文字単価で受注して書くことに慣れていき、徐々にセールスライティングのスキルを磨くのが良いと思います。
Webライターに専門知識は必要?
「Webライターに専門知識が必要か?」ですが、無くてもできます。ただ、専門知識があった方が高単価の仕事を受注しやすいです。
例えば法律や医療知識などの専門性が高い案件は単価が高くなりやすいです。一方で商品レビュー記事のような比較的誰でも書ける記事は、単価が安くなりがちですね。
とは言っても、単価が比較的安い案件だけを受注し続けても、個人がサラリーマンくらいの年収になることは全く問題無くできます。専門性がある方が仕事の幅が広まる、くらいの認識をしていればOKです。
Webライター初心者がます用意したい道具
基本的にはパソコンとネット環境があれば問題なく仕事ができます。僕もノートPCを持ってフラーっと近所のwifiと電源完備のカフェに入って、カタカタと一日中タイピングしていることが多いですね。
あると便利なのがPC用のサブディスプレイです。画面が一つだけだとサイトを参照しながらタイピングするときにいちいち画面を切り替えないといけないため面倒ですが、ディスプレイが2つあると切り替えの手間が減るためかなり楽です。あとは長時間座るので腰を痛めやすかったりするので、クッションなどあると便利ですね。
Webライターが持っておくと便利なツールについては、そのうち別の記事にまとめて紹介しようと思います。
Webライターの年収はどれくらい?
Webライターの仕事は基本的には労働集約型の働き方。働けば働くほど収入は伸びますが、時間を切り売りする働き方なので個人での収入には限界があります。
正確に統計をとった訳ではないのですが、クラウドソーシングで仕事を取る働き方だと年収200万〜600万円くらいに収まることが多いですね。
もしそれ以上の年収を望むなら自身でブログを書いてアフィリエイトをしたり、ライティングの仕事をたくさん取ってこれるなら人を雇って売り上げを伸ばす、など工夫が必要です。
Webライターのお仕事の単価はどれくらい?
Webライターのお仕事は基本的に文字単価で決まります。例としてクラウドワーキングサービスの大手、ランサーズの単価は0.5円〜5.0円ほど。クラウドソーシング系の仕事は、だいたいこんな感じの単価だと思ってもらえればOKです。
案件による手間がどれくらいあるかによって文字単価が変わりますが、相場はだいたい以下のようなイメージです。
- 0.3〜0.5円:軽くライティングを勉強したり、文章に慣れていれば誰でもできる案件
- 0.5〜1.0円:脱初心者ライター
- 1.0〜2.0円:やや専門知識が必要、プロとして食えるレベル
- 2.0円〜:プロ以上
0.5円〜1.0円くらいが相場の平均と言ったところでしょうか。クラウドソーシングサービスを利用せず、クライアントと直接交渉して個人で仕事を取れるようになれば文字単価はもっと上げることもできます。
ちなみに僕が過去に受注した中で最高のものは文字単価24円と言うバケモノ案件です。守秘義務があるので詳しくはお伝えできませんが、ある大手企業の求人広告の執筆を代行した案件で、1000文字の原稿で24000円の報酬でした。今でもたまに依頼していただくのですが、ここまで単価の高い案件はそうそう出会えないですね。
Webライター初心者が食えるようになるまでの手順
ではWebライターになるためにはどんな手順を踏んでいけばいいのか?具体的にお話していきます。手順は4つです。
手順①:基本のノウハウを学ぶ
まずはライティングの基本的なノウハウを学びましょう。最低限、以下のスキルは学んでおきたいです。
ここでいう基本的なライティング技術とは
- 誤字脱字がないか
- 起承転結で書けているか
- 話の展開に矛盾がないか
の3点が最低限守れていればOKですね。要はわかりやすく書けるか?ということ。
ライティングのノウハウは細分化すると大量になるのでここでは省きます。詳しく知りたい方は、以下の僕の無料noteを参考にしてください。読んで実践してもらえば、クラウドソーシングで仕事を受注できるくらいのライティング能力は確実に身につきます。
https://note.com/shiderow12/n/n9c1cb384be16
また、Webライターとしての仕事のほとんどはメディアの記事執筆になるので、SEOについても最低限の知識は持っておいた方がいいです。
・タイトルにキーワードを入れる
・見出しにキーワードを入れる
・タイトルは32文字以内におさえる
などが本当に最低限知っておいた方がいい知識です。SEOについての基礎知識も初心者向けの記事をそのうち書きます。詳しく知りたい方はアフィラさんの無料noteがわかりやすいのでリンク貼って置きます。
https://note.com/afila/n/n2a79cd63b0d0
手順②:案件を受注する
基礎的な知識を学んだら、実際に案件を受注してみましょう。初心者におすすめなのがランサーズです。経験に関係なく誰でも登録することができ、慣れればランサーズ一本で食べれるくらいの収入は得ることができます。まずは「未経験者歓迎」の条件で案件を検索して仕事を受注してみましょう。
https://www.lancers.jp/
「まず案件をやってみる精神」が大切
ライティングは勉強に時間をかけるより、案件を繰り返し受注して実践しながら学ぶ方がスキルも収入も伸びやすいです。
新しいことにチャレンジしようとする時、人は万全の準備をしてから取り組もうとしがちですが、Webライターの場合は準備に時間を駆け過ぎるといつまでたってもスキルは身につきませんし収入も伸びません。
むしろ勉強から入るより、まずランサーズに登録して未経験者むけの案件を受注してから勉強を始める、くらい先走ってもOKです。
「習うより慣れろ」の精神でどんどん案件を受注しましょう。
手順③:得意先ができるまで①②を繰り返す
最初のうちは書くスキルもクライアントから案件を受注するスキルも低いので、まずは①と②を繰り返しましょう。
①と②を繰り返すと少しずつスキルが身につくので、良い文章が書けるようになってきます。するとだんだんとクライアント側に認知されるようになり、何度も案件を発注してくれる得意先ができるようになります。
得意先ができた次の段階にやりたいのが単価交渉です。
手順④:単価交渉をしてみる
ある程度スキルが身につき、仕事にも慣れてきて繰り返し仕事を受注できる得意先ができたら、単価交渉をしてみましょう。誠実に仕事をして真面目に納品を続けたら、クライアント側もOKしてくれるはずです。
唐突な単価交渉は絶対にNG
僕は発注者としてランサーズを利用しているんですが、以前、納期も守れず文字数もこちらの指定する基準に至っていないのに単価交渉をしてくるライターに当たってしまったことがあり、速攻で契約を打ち切りました。
単価交渉は、納品を繰り返してある程度クライアントとの信頼関係が構築できるまではしないほうが良いです。
クライアントの求めるクオリティ以上の記事をコツコツ納品し続ければこちらから単価交渉をしても通りやすいですし、逆にクライアント側から単価アップを持ちかけてくれるケースもあります。
どんな仕事もそうですが、まずは地道な努力が大切ですね。
脱初心者!Webライターとして仕事に慣れてきたら情報発信してみよう
Webライターとして安定的に仕事を取れるようになってくると、もう少し効率よく仕事をとりたいとか、より高い単価を上げたいとか、Webライターとしてのステップアップを意識するようになります。
脱初心者Webライターをしたいなら、ぜひおすすめしたいのが「ブログやSNSを使っての情報発信をする」ことです。
Webライターが情報発信をすることにはメリットがたくさんあります。
案件が直接取れるようになる
情報発信をするようになると、クラウドソーシング以外に案件を直接取れるようになります。例えばブログでWebライターとして働くノウハウなどをまとめ、Webライターへの発注を検討したいクライアントを集めるなどです。
クラウドソーシングは案件を安定的に供給してくれる代わりに20%ほどの手数料を取るので、例えばクライアントが1000円で発注した案件も、手数料を引かれると800円の報酬になります。
その点、直接交渉は手数料がかからないので、クライアントの支払う報酬をそのまま受け取ることができます。もちろんクライアントとの交渉などの面倒は増えますが、単価が上がるのは大きなメリットですね。
僕の場合はブログ・Twitter・noteの3つを活用していますが、定期的に案件の受注やコンサルの依頼を取れています。クラウドソーシング一本に絞るよりも、安定して仕事が取れますね。
自分のコンテンツがポートフォリオになる
ポートフォリオとは、主にデザイナーが企業に就職したりコンペに申し込んだりする時に使う「自分の作品をまとめた資料」を指しますが、Webライターとしてもポートフォリオを持っておくと営業がしやすいです。
そこでブログやnoteをポートフォリオとして活用するのがオススメです。例えば自分のブログ記事で検索1位が取れているものがあれば、メディア記事を発注したいクライアントに「SEOを意識した記事も書けますよ」とアピールできますよね。
他にも例えばTwitterアカウントを持っていれば、書いた記事を拡散することを条件にすれば単価交渉の材料になります。
もちろん、まずはクラウドソーシングサービスで訓練しながら案件を受注することから始めるべきですが、慣れてきたらブログ・SNSを使って情報発信をしてステップアップしましょう。
Webライター初心者として稼ぐ方法まとめ
・スキルが身についてきたら情報発信でブランディングしよう
・「習うより慣れろ」の精神で取り組もう
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